粘土入れから取り出し、頭像にする。
一つは、オホーツクの人。「矜持」と、テーマを定めてやってきたが、訳あって制作を中断した。等身像として制作したが、全てばらして粘土入れに戻した。しかし、頭部はどうしてもばらせず、そのまま粘土入れに戻してあったのだ。久しぶりに見ると凍れて崩れかけている。見つけたなにか、ちりじりばらばらになりそうななにか、それをかきあつめる。
もう一つは、少女。幼い子供達を群像にするためにつくったものの一つ。実際には、他のものをブロンズにした。これも等身でつくったが、放って置いて乾燥した様に、なにかを覚えた。
相矛盾して居心地の悪い、気持ちの悪い、裏も表も中も外もそのまま、そのまんまに、この冬は、自分の気持ちいっぱい、正直いっぱいやってみよう。