2020/1/8〜1/15

小学校の同級生、永井君からのコメントに「はっ!」として、以前つくった頭像を引っ張り出して見詰める。 この像は、「お地蔵さんを。」ということで始めた時のもの。互いの距離を近づけるために一週間通って、日常の中で邪魔にならぬよう、お話をうかがったり、音楽を聴いたり、お茶を飲んだり、見るともなしに日常の表情をスケッチした。 像 […]

2020/1/5〜1/7

眠ると制作している夢を見るようになってきた。 昼夜問わずに制作をしているような感じだ。 いい具合いになってきた。 昨年十一月、東北を旅した。 太平洋側を海岸線沿いに南下し、被災地の現状を見、磨崖仏を見た。群馬で、石仏の写真家で研究者である佐藤宗太郎さんにお会いして、そこから折り返し内陸部を北上、帰り道は、あらゆる偶然が […]

2019/12/25〜2020/1/3

粘土入れから取り出し、頭像にする。 一つは、オホーツクの人。「矜持」と、テーマを定めてやってきたが、訳あって制作を中断した。等身像として制作したが、全てばらして粘土入れに戻した。しかし、頭部はどうしてもばらせず、そのまま粘土入れに戻してあったのだ。久しぶりに見ると凍れて崩れかけている。見つけたなにか、ちりじりばらばらに […]

ROOTS vol.2

「絵でも描いたらイイっしょ!」と母。 う〜ん、それを実現したなら、かなり、近所迷惑なことになりそうだ。否、そういうことも、有りなのかもしれない。どうも、この補修工事は、新たな始まりの始まりのようだ。加えて、屋根トタン塗装から、窓枠、外周約物に黒を塗る。きりりと引き締まり、明るさ、鮮やかさが増したようだ。5月31日木曜日 […]

ROOTS vol.1

「この色で決まりなのかな〜?」 実家隣家のご主人に尋ねられた。 5月24日、am.9:26のことだ。 「はい!」 私は、そう答え、作業を続けようとした。 「ちょっと、来てくれ。」 ご主人は、言葉を重ねた。 私は、実家の外装、屋根、壁全体に渡って塗装工事を進めていた。5月19日から準備を始め、この時点で、既に4日が経過し […]

PANORAMA ー序としてー

2009年からの北海道での三年半の活動をまとめてみました。 私にとって、この期間は、自らの全人間としての建て直しの時間であり、また、彫刻を根本から考え直した時間でした。彫刻を進めることで、新たな出逢いがあり、前進する意欲に繋がりました。取り分け、多くの方々との協働によって、新たな創造に繋がったことは、貴重なことでした。 […]

DIVE 3

2010年8月末、com.TEMPORARY SPACEでの展覧「REPUBLIC」を終え、レンガの蔵「LAKURA」工事中、札幌の南方、空沼岳を目指した。北海道大学山岳部の山荘「空沼小屋(秩父宮ヒュッテ)」を見学に出掛けたのだ。 約束の待ち合わせ場所に着くと、「クニザキです。」と力強い手が差し出された。当日、私達のリ […]

DIVE 2

「こいつ、ファインだろう。」 私には、中森敏夫氏が言った言葉が、すぐには、理解出来なかった。 「?」 「クマガイだよ。」 「?」 札幌市中央区、北海道大学医学部のはずれを斜めに西へ入ると、すぐに中森敏夫氏主宰のcon. TEMPORARY SPACEがある。東京都-目黒区立美術館の正木基氏より突然のメールがあり、私に中 […]

ACT FOR THE FUTURE

私は、未来を信じている。 多くの「大人」が、頭を振り絞って、懸命に不安を口にする。そんな言葉は、希望を未来に導きはしない。未来は、確かにある。刻々とやって来るこのひと時ひと時が、未来なのだ。 目の前を通り過ぎて行く今、この今をこそ、懸命に生きる。そのことだけが、希望をここに引き寄せる。積もり積もった後悔の山を踏みしめて […]

A DIOS

「コウジ。ビジョンだ。イメージしろ。そして、プラクティス。繰り返し練習しろ、頭と身体、全部が自然に動くように。」マヌエルは、静かに繰り返し教えてくれた。それは、人殺しの仕方だ。 メキシコはベラクルス-ハラッパ。私は、土地の名士の城塞に部屋を借りていた。私の部屋は、かつて城塞の城壁で、馬丁が住んでいたらしい。 マヌエルは […]