扇面
母方の母方に、現在の富山県で宿屋を営んでいた人がいたようだ。 この宿屋の旦那、絵が好きで好きでたまらなくて、ついに京都に出たそうだ。その人の面倒をみるためについて行かされたのが、実の娘で、その娘が人拐いにあうように男に連れて来られたのが、北の果て北海道は知床の根元にあった斜里郡清里町だったから、人の道行きというのは、わ […]
何年前のことだったろう。 友人の個展で、札幌の時計台ギャラリーを訪れた時、突然、小説家の荒巻義男さんから、話しかけて頂いた。 「僕は、言語による表現は、いろいろと実験してきましたから、次に生まれ変わるときには、造形言語を研究したいんです。それも抽象をね。だから、絵が描きたい。画廊をやって、みんなのを見せてもらって、今度 […]